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SPECIAL 04 脂肪注入特集 LIPO-INJECTION

脂肪注入とは

脂肪注入とは、老化による顔のくぼみや溝に脂肪を注入して目立たなくしたり、胸に注入することで胸を大きくしたりする施術のことを言います。
脂肪注入では、ご自分の脂肪を使うため異物を使わず、半永久的なボリュームが得られることが特徴です。
まず、針と注射器を用い、二の腕やお腹、太もも等から脂肪を必要量、吸引採取します。

メスで切開せず、針を用い吸引するだけなのでキズあとは残りません。
そして、採取した脂肪を再び針と注射器を用い、くぼみや溝に注入を行います。
手術時間は、部位と量にもよりますが、30分~60分程度です。
顔のくぼみや溝に今までヒアルロン酸を注入しており、もう一つステップアップした治療をお考えの方、 異物を用いない半永久的な方法をお考えの方に、脂肪注入は非常に適している方法と考えます。

脂肪注入の画像

当院では

京都をはじめ、関西で脂肪注入術、特に顔のエイジングケア目的の脂肪注入を積極的に行っている施設が皆無なことと、以前より師事して頂いている「いちだクリニック」の市田正成先生が脂肪注入を専門的にされていたこともあり、開業当時から脂肪注入を専門分野として取り入れ、積極的に行っております。

脂肪注入における生着について

脂肪注入は、脂肪の「油」を注入するのではなく、脂肪の「細胞」を注入する手術です。いわゆる一種の移植手術にあたります。
脂肪は採取すると一旦血行が途絶えるため、注入した後、脂肪細胞がいかに血流を再開し生着(よみがえる)するかが重要なポイントとなってきます。
血流が再開し再び自分の脂肪としてリモデリングし、よみがえる率のことを、「生着率」と言います。
生着率が良いほど、注入した脂肪が無駄にならず体内に残って注入部位のボリュームとなってくれます。

生着率を上げるための脂肪注入手技

脂肪細胞を多く注入すればするほど生着率が良くなるかと言うとそうではありません。注入した脂肪は、周りの血行ある組織と手を結ぶことにより血流が再開し、再び脂肪細胞としてよみがえることになります。注入された脂肪だけで満たされても生着はいたしません。つまり、生着するためには、注入脂肪に対して適度な血流のある組織が必要になってきます。
脂肪注入は、入れれば入れるほどボリュームが増えるのではなく、注入部位の元々の組織量を考えながら注入量を決めていく必要があります。

注入方法によっても生着率は変わってきます。
脂肪注入時、一カ所にまとめて注入するのではなく、血流のある組織にできるだけ接触面を多くするように細かく注入することで、注入脂肪に血行を再開させやすくすることができます。
一カ所にまとめて注入すると、生着率が悪いだけでなく、後述のしこりや石灰化といった合併症にもつながっていきます。

たかが注入、されど注入。
注入と言えど、脂肪注入の理屈を理解しているか理解していないかにより、注入方法一つをとっても生着率や合併症の有無に大きな差が出てきます。

脂肪注入に関するコラム記事はこちら

コラム記事1へ コラム記事2へ

脂肪注入の適応

脂肪注入の適応のある部位、症状の代表的なものとしては、下記のものがあげられます。
・くぼみ(上眼瞼、下眼瞼、こめかみ、頬、法令線)・豊胸・涙袋形成・口唇増大 等

脂肪注入後のダウンタイム・術後経過

術後、脂肪採取部位にはテープもしくは包帯を3日ほど巻きます。その間は患部を入浴時濡らさないように気をつけて頂きます。痛みは打撲痛ほどの痛みで日常生活に影響はありません。テープ固定を外すと内出血が見られる場合がありますが1週間ほどで目立たなくなってきます。

次に、注入部位ですが、注入部位は刺入部の針穴の上だけ小さな肌色テープを3日間、貼ります。化粧、洗顔ともにテープの上からであれば手術翌日から可能です。術後の腫れ自体は、少しですが、注入したボリュームが腫れているように見えることがあります。
注入した脂肪は、1-2週間かけて、生着した脂肪と生着しなかった脂肪に分かれ、生着しなかった脂肪は1-2ヶ月かけて徐々に吸収されていきます。
つまり術後1-2ヶ月は徐々に注入したボリュームが減っていきます。
しかし、2ヶ月以降、生着した脂肪だけになればそのボリュームは半永久的に維持されます。

脂肪注入のbefore、after

脂肪注入の合併症

一カ所に多量をまとめて注入すると、嚢腫形成や脂肪壊死、石灰化などの合併症を起こすことがあります。
また、浅い層に脂肪を多く注入すると、表面の凸凹不整につながります。
いずれも脂肪注入を熟知し行っていれば、限りなく回避できる合併症であると考えます。

一つ上のプレミアムな脂肪注入、その1(ピュアグラフト)

採取した脂肪を、ピュアグラフトの2層の特殊フィルターを通し濾過します。それにより不純物(脆弱脂肪細胞・血液・油分・水分など)を取り除き、高品質・高純度のピュアな脂肪を精製することができます。
不純物を取り除いたピュアな脂肪だけを使い注入することで脂肪生着率の向上をはかることができます。

採取した脂肪→2層の特殊フィルターで濾過→脂肪生着率を向上

一つ上のプレミアムな脂肪注入、その2(コンデンスリッチファット)

CRF(コンデンスリッチファット)脂肪注入とは、採取脂肪を洗い流がさず、外気に触れることなく採取脂肪そのままを、つまり体内成分そのままを遠心分離器にかけ荷重フィルターを通すことで、脂肪注入に必要なものと必要でないものに分けます。
そして、脆弱な脂肪や死活脂肪細胞からのオイル、余分な水分、血液等の不純物は取り除き、注入に必要な体内成分(脂肪由来幹細胞を含む濃縮した健全な脂肪)だけを抽出し、注入するという画期的な方法です。生着率を飛躍的に向上することができます。

遠心分離機→CRFと不純物に分かれたもの
抽出の仕組みと技術
1.ウェイト効果 通常の遠心分離の約25倍のG(圧力)をかける 2.フィルタリング効果 コンデンスリッチファットと排泄オイル(トリグリ)を分離 3.空気に触れないプロセス 全てのプロセスを空気に触れないシリンジ内で行う
施術比較
ヒアルロン酸注入 脂肪注入 コンデンスリッチファット注入 CRF協会資料より