2015.04.26カテゴリー : 院長の独り言
最新が最良!?
「最新が最良」。。。
これはドイツのある車メーカーのキャッチフレーズとしてよく使われる言葉です。
美容医療においても、これがあてはまるのでしょうか?
シミのレーザー治療やレーザー脱毛、ボトックスによるシワ治療、画期的で今も定番の治療として根付いている治療法も多々ありますが、一時期話題になるも1~2年で消え去ってしまうような治療法、機器も山ほどあります。
なぜ消え去ってしまうのでしょうか?
話題ほどの効果、料金に見合う効果がないからです。
機械メーカーからすれば、新しい機械を作っていかないと商売にならないわけですから、新しい機械を開発します。新しい機械ができれば売らないといけないので、美容クリニックにセールスに来ます。
もちろん、中には画期的なものも存在しますが、全てが素晴らしく、セールス通りの効果が出るとはかぎりません。
レーザー機器など1台1千万円前後するので、機器代、メンテナンス料、その他経費を考え、施術料を計算すると、それなりの料金になってしまいます。
クリニック側は高いお金を払って機器を買ったはいいが思ったほどの効果が出ない、患者さん側からすれば高い施術料を払ったのに宣伝で話題になっているような効果を感じない。
もしそんなことになればどちらにとってもいい事なしで、WIN&WINの関係は崩れてしまいます。
出来るだけこの様なことは避けたいものです。
私のクリニックでも買ったはいいが使ってみると効果がイマイチで患者さんに勧める気にもなれず奥に眠ったままという機器もいくらかあります。
しかし、新しいものが良くないというわけでは決してありません。
技術開発、新しい発想がなければ、医療は進歩していきませんから、どんどん新しいものが出てきてもらわないと困ります。
保守的になり過ぎるとだめですが、何でもかんでも新しいものにすぐ飛びつくのも考えものです。良い物を吟味する目を持つことも必要ではないかと思います。
新しい施術というものは、今までにない画期的な効果をもたらすことも期待できる反面、実績がないため「お試し」という一面も持っています。
カラダは買い換えることのできない一生ものの身体です。
良し悪しをしっかり理解した上で、より良くなれる治療を選んで受けるのがよいのでは、と私は考えています。