陥没乳頭

乳頭が陥没していると、見た目の問題もありますが、陥没部分にアカがたまり雑菌が繁殖しやすくもなります。衛生面から見ても改善が好ましい場合があります。
陥没した乳頭を持ち上げ、表に出してきます。
陥没乳頭は、乳頭内の線維の引きつれが原因となって起こってきます。乳頭の付け根に2～3ヶ所の小切開を行い、その部分より引きつれをとることにより、陥没した乳頭を持ち上げます。手術用拡大鏡を用い手術を行い、授乳に必要な乳管は傷つけず、乳管周囲の線維の引きつれだけを丁寧に取り除くよう細心の注意を払って行っています。キズあとは乳頭基部（付け根）周辺に３カ所できるだけなので、きれいに縫合した傷跡は、一瞬見ただけでは他人に気付かれることはありません。
手術は両側1時間半ほどで終了します。術後抜糸までの１週間は乳頭部分に落ち込み予防の小さな筒状装具とガーゼをあてます。１週間シャワーを胸より下にしていただき乳頭の部分を濡らさないように気をつけていただければ、特に日常生活に影響ない中で手術を受けていただけます。
麻酔は、一般には局所麻酔下で行いますが、痛みに弱い方や高度に緊張する方には静脈麻酔を併用し、痛みを感じることなく手術を受けて頂くことも可能です。

（軽症）指でつまみ出すと簡単に乳頭が出てくるがしばらくすると戻る
（中等症）指でつまみ出すと何とか乳頭が出てくるが離すとすぐ引っ込む
（重症）指でつまみ出すことができない乳頭
※重度の場合には保険適応がある場合があります。