2015.07.06カテゴリー : 鼻
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 )の キズ跡 は目立つ?目立たない?
鼻翼縮小術 には、外側(小鼻の基部)より切除する方法と内側(鼻内)より切除する方法があります。
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 ) を外側よりした場合、 キズ跡 が目立つとよく言われます。
他院でされた方ですが、確かに体質や切り方、縫い方の差で目立つキズになっている方も見かけます。
ちなみに、下の写真で キズ跡 がどこにあるかわかりますでしょうか?
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 )の術後3ヵ月目の写真ですが、 キズ跡 がほとんどわからないと言っても過言ではないと思います。
目立つ キズ跡 、目立たない キズ跡 、何がちがうのか、目立たない キズ跡 にするためには何がポイントか?
それは、切開の仕方、組織の取り方などももちろん重要なのですが、一番のポイントは切開する位置と考えます。
単純に考えると、 小鼻 と頬の境目( 小鼻 の付け根)を切ると一番 キズ跡 が目立ちにくく思われがちですが、そこに落とし穴があります。
小鼻 の一番付け根の部分を切開して、張っている 小鼻 を切除したとしましょう。
小鼻 の皮膚と頬の皮膚が交わる角度は直角に近い状態です。そうすると、縫うときに横方向の頬の皮膚と縦方向の 小鼻 の皮膚を縫い合わせないといけません。直角に交わる皮膚をずれることなく縫い合わせるのは至難の技です。同じ方向に並ぶ皮膚を縫い合わせる方が何倍も簡単です。
写真でみると切開の位置は 小鼻 の付け根を切っているように見えますが、実はほんの少し付け根より 小鼻 よりにずらして切開しています。これがポイントです!!
そうすることで張った 小鼻 を切除した後、縫い寄せるとき同じ方向の皮膚同士を縫えるので綺麗に縫える技術さえあれば、写真のように時間がたてばほぼわからないと言えるくらいの キズ跡 になります。
もう一人のモニターさんの経過です。
小鼻 の付け根の際ギリギリを切開すると縫い合わせる時、接着面が少なく、キズが治った後も 小鼻 の付け根が裂けたように見えたり、 キズ跡 が凹んだようになり目立つ キズ跡 になります。
この キズ跡 の修正がこれまた、なかなか困難です。
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 )は最初が肝心です。こういう事を考えて手術すると 小鼻 の キズ跡 はさほど目立つものではないと考えています。