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2020.02.15カテゴリー : ボトックス

コアトックス CORETOX。。ボトックスより自然にマイルドに効くシワ取り注射!?

コアトックス CORETOX とはA型ボツリヌストキシン製剤のシワ取り注射です。

抗体産生(耐性)のリスクが低く高純度で、より安全性が高く安心、そして菌株がアラガン社のボトックスと同じで信頼おける菌株を使用しているというふれこみです。

コアトックス とはどんなものか試しに私と当院皮フ科の小森Dr.に注入してみました。

コアトックス CORETOX

コアトックス CORETOX

 

まず、 コアトックス とはどんなものか。メーカーパンフレットによると

1、複合タンパク質を完全排除しているので、耐性ができにくく長期的に効果を維持できるそうです。

2,ヒト血清アルブミン、動物由来物質不使用なので、未知の感染症へのリスクが軽減されておりより高い安全性と安心感を確保しているそうです。

3,米国アラガン社と同じ菌株を使用し コアトックス を作っているので、信頼おける菌株から作られている製剤とのことです。

Medytox社という韓国の会社の製剤ですが、耐性ができにくく、動物由来成分が入っておらず、ボトックスと同じ菌株を使用してる。。。なかなか優秀なふれこみに興味がそそられます。

実際どんな感じのものか、普段使用しているアラガン社のボトックスと同じ濃度に調剤し額と目尻と鼻根部(バニーライン)に打ってみました。被験者(実験台!?)は私と小森Dr.です。

コアトックス 注入 目尻シワ取り前

コアトックス 注入
目尻シワ取り前

 

まずは注射したときの痛みですが、ボトックスと同じくらいです。注射液が入ってくるときの張ってくるような独特の痛みはどの注射液も同じようです。

注入後に赤みがでることもなく、注入後数時間の経過もボトックスと差はなく、ほぼ日常生活に影響はありません。

つぎはシワ取り効果についてです。ボトックスの場合3-4日目辺りからガツンとした張り感、固まり感が出現し初め、7日、14日と経つうちにどんどん効果がきつくなってくる感じがあります。この効果、よい意味では張り感と言え、悪い意味では固まり感と言えます。ここら辺は人によって好き嫌いの分かれるところです。なので当院では、張り感が好きな人にはいかに張り感を感じるように注入するか、固まり感が嫌に思う人にはいかにマイルドに感じられるように注入するかを試行錯誤して今日の当院での注入方法にたどり着いております。

コアトックス ですが、3-4日経ってもボトックスのような「来た来た~」というような効果の発現をあまり感じません。注入前とほぼ同じ感じです。7日経ちました。やっと、効いてきた感じがしてきました。しかし、ボトックスにみられる表面の固まり感はあまり感じません。効き初めの感じ非常にマイルドです。10日経つと注入部位全体にシワ取り効果を実感してきます。しかし、表情にさほどこわばり感、固まり感を感じず、シワもよらなくなってきてます。 コアトックス は効き初めの感じもマイルドですが、効果自体も非常にマイルドな感じがします。笑った表情もでき、顔の表情がなくなりもせず、シワも目立たない。よい意味効果が非常に自然な感じがします。

コアトックス 注入 目尻シワ取り10日目

コアトックス 注入
目尻シワ取り10日目

しかし、効いてきた時の張り感が好きな人には少しもの足りないかもしれません。

コアトックス CORETOXを注入してみての感想ですが、ナチュラルなシワ取りを望む方には コアトックス が向いているような気がします。

コアトックス 注入 目尻シワ取り前

コアトックス 注入
目尻シワ取り前

コアトックス 注入 目尻シワ取り2週後

コアトックス 注入
目尻シワ取り2週後

ボトックスと同じ菌株から作られているボツリヌストキシン製剤で同じ量(IU)を注入しても、製造メーカーによってこれだけ効く感じに違いがあることに感銘を受けました。

もし、今までボトックスを注入して、シワが目立たなくなるのはよいが、固まり感、こわばり感が気になり、ボトックスを注射することに二の足を踏んでいた方は、一度 コアトックス 注入にトライしてみてもよいかもしれません。

 

 

 

 

施術名: コアトックス 注射

概要:A型ボツリヌストキシン製剤注入によるシワ取り

料金:前額、眉間、目尻、バニーライン、頤シワの5カ所セット 12万円+TAX

リスク:腫れ、赤み、内出血の可能性

2019.04.01カテゴリー : ボトックス

ボトックス の効果に関するちょっとした裏話

最近、○○クリニックで多汗症 ボトックス したが効果が少ない、エラ(咬筋) ボトックス したが効果が少ない、と言うような話をちらほらと耳にすることがあります。

話を聞いていると、「多汗症○○注射 ○○円」「エラ○○注射 ○○円」と料金につられて行かれているみたいです。

料金が安くて効果もよければそれにこしたことありませんが、なかなかそうもいかないのが現実ではないでしょうか。

安いには安い理由が多かれ少なかれ存在するものです。

それは美容医療に限らず、どの分野でも言えることだと思います。

 

ボトックス に話を戻しましょう。

一般的に、シワ取り注射 = ボトックス 、と思っている人がほとんどと思います。

実は、 ボトックス というのは施術名でもなければ、シワ取り注射液の通称名でもありません。

ボトックス とは、アラガン社のA型ボツリヌストキシン製剤の商品名です。

ボトックス2

ボトックス は、唯一、厚生労働省の認可の取れているA型ボツリヌストキシン製剤です。いわばブランド品です。

A型ボツリヌストキシン製剤は他にディスポート、ニューロノックス、等々、今や何種類もの注射液が存在します。

もちろん、それぞれ薬品自体の値段も違います。それが施術料金にも反映してきます。「 ボトックス 注射」と明記されていれば ボトックス と思いますが、「ボツリヌス注射」というような濁した表記の場合は、 ボトックス じゃない他の注射液の可能性があります。 ボトックス ではないから、ダメというわけではありませんが、そういう背景を知った上で、治療を受けて頂きたいと思います。

そして、注射する際、注射器に入った ボトックス を細い針で注入していくのですが、 ボトックス という液体があり、それをそのまま注入していると思っている方が多いのではないでしょうか。

ボトックス をはじめとするA型ボツリヌストキシン製剤は、ほとんどの製品が冷凍保存で、初めフリーズドライの状態です。

ボトックス1

ボトックス3

それをクリニックで生理食塩水で溶かし、液状とします。

そして、溶解した ボトックス を注入していくわけですが、どのくらいに薄めるかで濃度も変わり、効果も変わってきます。薄くするとたくさんの量がつくれるので、単価は安くできますが、効果も弱めとなります。

そんな感じの料金のからくりを少しおわかり頂けましたでしょうか。

前額の場合は効果が強すぎると、眉毛が下がり、「目つきがきつくなる」、「目が開けづらい」等の症状が出てくるので、注入箇所により推奨濃度と薄めの濃度をあえて使い分けたり、注入する深さ、量を調節したりすることもあるので、濃度が薄いからダメという一括りにはできませんが。

そんな ボトックス のちょっとした裏話でした。

これから ボトックス 治療を受けようと思っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。