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院長コラム一覧
2016.10.15カテゴリー : 輪郭・小顔
エラ が張った顔を正面から見ると顔が四角形に見えます。
エラ 削り とは、四角く張って見える顔を逆三角形のすっきりとしたフェイスラインにする手術です。顔が四角形に見える原因の下顎角( エラ )を口腔内より削ります。
よく患者さんに「 エラ 削り の腫れ、すごいんでしょ!?」「輪郭形成の腫れって、すごいんですよね!!?」と聞かれますが、意外と10-14日で腫れはすっと引きだしてきます(完全にむくみが取れるまでとなれば数ヶ月かかりますが)。
骨の手術と言えば、やはり皆さん大手術と言うイメージがあるようです。「ケガ→骨折→重症」と言う図式が頭の中をよぎるからでしょうか。
骨を削ったり、切ったりする エラ 削り は、凄い大手術で術後の腫れもすごいと思われがちですが、 エラ の骨さえ出してしまえば、そこには骨しかありません。細かい血管や神経をよける必要もありません。まぶたの細かい手術に比べると比較的ざっくりとした手術です。
術後は、もちろん腫れもあれば注意事項もありますが、テープやバンテージの固定、注意事項をしっかり守り、術後順調に回復すれば術後2週目位から社会復帰が可能となってきます。
エラ 削り に限らず、アゴ削り、頬骨削りも同様です。
エラ 削り の変化は、面影が変わると言うより今のイメージを残したまま痩せた雰囲気になると言う変化です。
(もちろん形的には張り出した エラ は無くなってますが)。
腫れが完全に引いてから社会復帰するのも一つですが、変化を周りに気付かれたくない方は、少し腫れ、むくみが残って エラ があるように見える術後10-14日の状態で社会復帰するのも一つです。
2016.01.29カテゴリー : 輪郭・小顔
顔が四角いのを気にされている方は、だいたいの場合、下顎角、いわゆる エラの骨 が張っています。
咬筋(奥歯を噛みしめると硬くなる筋肉)が発達している人はボックス注射をしても少しすっきりはしますが、やはり骨格をスッキリさせるのが一番効果的です。
通常見ることのない エラの骨 について少しご紹介します。
エラ削りの手術は口腔内から行います。
まずは正面から見たときにすっきり見えるために下顎骨(下あごの骨)の側面を削ります。(シェーマ図の赤斜線部分)
そして、エラの部分を島状に残し、最後に エラの骨 を骨切りします。(シェーマ図の赤で塗りつぶされている部分)
これが骨切り切除した エラの骨 です。
顔を正面から見たときのエラにあたる部分の エラの骨 と思って見てください。
エラの張り方、大きさにより、切除した エラの骨 の大きさは変わります。
今まで手術した何年か分の エラの骨 の山です。
「エラの手術なんてする人いるの?」と思われがちですが、
エラを気にして手術を受けに来られる方って意外とおられるものです。
2015.12.15カテゴリー : 二重 , 院長の独り言
まぶたの手術では、より 綺麗な傷あと を求めて、手術、縫合の際に、以前より手術用の拡大鏡を利用してきました。
拡大鏡を利用すると、切開部分の断面が詳細に見え、ずれることなく綺麗に縫うことができます。
最近、二重の切開の傷あとをより綺麗にするために、マイクロサージェリーによる縫合術も始めました。
マイクロサージェリーとは、あまり耳にしない言葉かもしれませんが、「顕微鏡下手術」の事をいいます。
実体顕微鏡で見ると、通常、拡大鏡で見ている術野の見え方とは世界が違います。
初め「まぶた全体」が見えていたのが、実体顕微鏡でズームしていくと視野一面「皮膚」だけになり、さらにアップしていくと「皮溝、皮丘」(いわゆる肌のキメ)が見え、、、眼瞼の皮膚を縫合するのに皮溝、皮丘が見えるくらいまでズームする必要はありませんが。
Google map で例えると、日本が映っているところから拡大していくと、近畿地方が見え、京都が見え、番地、家まで見えてくる!そんな感じです。
顕微鏡を使うと、まぶたの皮膚を縫合する場合も、寸分のズレもなく縫合できます。
まぶたの皮膚は、そこそこに縫えていると、それなりに綺麗に治ってくれるところです。拡大鏡を使って縫合するだけでも、一般的な目で見ると十分 綺麗な傷あと に見えます。そこをあえて顕微鏡を使って縫合しようというのは、これはもうオタク的なこだわりでしょうか。
より 綺麗な傷あと を求めたい方は、当院に来られた際、「マイクロサージェリーの縫合で!」もしくは「顕微鏡下縫合で!」と申し出て下さい。
2015.11.17カテゴリー : アゴ
アゴ プロテーゼ は、アゴのラインがシャープに、そしてフェイスラインがきれいに見えるようするために行います。
他院でされた手術も含めたくさんの患者さんを診ていると、アゴのプロテーゼが上や左右にずれて入っているのをたまに見かけます。
これは、手術時のプロテーゼを入れる位置が不適切だったのではなく、大半はプロテーゼを入れた後、位置が固定されるまでの間に徐々にずれていったのだと思います。
術後、しゃべったり、物を食べたりアゴを動かす動作によりプロテーゼに圧がかかり徐々に位置がずれていきます。
アゴ プロテーゼ はずれても、鼻ほどずれていることがわかりにくく、見た目上、問題にならないことが多く、中には手術を受けた本人も気付いていないこともあります。
しかし、 アゴ プロテーゼ がずれないにこしたことはありません。
そこで、私が行っているずれないための工夫を二つ紹介します。
一つは、 アゴ プロテーゼ を入れる骨面をなだらかにする事です。
プロテーゼをアゴの骨の真上に入れるわけですが、アゴの先端中央は少しだけ骨が凸になっています。
この部分をそのままにしておくと アゴ プロテーゼ が右か左にずれやすくなってしまいます。
そこで、 アゴ プロテーゼ の安定がよく、フィットするように、この部分を少しだけ削ってなだらかにしています。
もう一つは、 アゴ プロテーゼ の位置が固定されるまでの間、 アゴ プロテーゼ を外から糸で固定をしています。
手術をした直後から固定もなくアゴを動かせばプロテーゼは頭側(上方)にずれ上がってきます。位置がある程度固定されるまでの間(7-10日間)、アゴを動かさないようにすればプロテーゼはずれませんが、現実問題として飲まず食わず、しゃべらず7-10日間を過ごすことは不可能です。
そこで一般的には、 アゴ プロテーゼ のずれを予防するためにテープ固定を行います。
しかしテープ固定だけでは固定力が弱く上方へずれ上がり、もともとのアゴの下端とプロテーゼの下端が二つに分かれて触れていることをたまにみかけます。
そこでよりずれ上がりを防止するために写真のように アゴ プロテーゼ を皮膚側から糸で1週間固定をしています。
これが、 アゴ プロテーゼ が上下左右にずれないようにしている当院でのひと工夫です。
2015.10.13カテゴリー : バスト
シリコンバッグで 豊胸術 を行う場合、シリコンバッグ(以下バッグ)を入れる場所としては、大胸筋下と乳腺下の二つの場所があります。
大胸筋とはボディビルダーの人がピクピクさせる胸板の筋肉です。大胸筋下法では、その筋肉の下を剥がしスペースを作り、そこにバッグを入れます。
乳腺下法では、名前の通り乳腺の下にバッグを入れます。乳腺は乳頭の奥に触れる弾性硬の丸いお餅位の大きさのものです。
大胸筋下法、乳腺下法、それぞれ特徴があります。
大胸筋下は皮膚表面からバッグまでの距離が遠いので、見た目も触ってもバッグの形状がわかりにくいのが特徴です。釣り鐘型の綺麗な形に見えやすいですが、大胸筋下というのは元々胸の大きい人でも何も存在しないスペースです。
ということは、生理的に何も存在しないところに物を詰めるということは、不自然なことも多少生じます。
‘力こぶ’と言われるように、筋肉は力を入れると硬くなります。大胸筋においても同様のことが言えます。
つまり大胸筋下にバッグが入っていると、力を入れた状態で触ると硬い筋肉の下にバッグが存在することになるので胸が硬く触れます。またバンザイした状態で触られると、大胸筋が張っているので、その場合も硬めに触れる傾向にあります。
一方、乳腺下では、乳腺の下(大胸筋の上にあたる)のスペースにバッグが入るので、元々の胸を袋と例えるとすると、その袋の中で元々の乳腺とバッグが鏡餅状態になって重なっている感じになります。つまり、元々胸が大きい人と同じ場所にボリュームを増やすことになります。
よって、触り心地、揺れ動きが自然に見えやすいということが言えます。だた、皮膚の表面から言うと大胸筋下より浅い場所なので、皮下脂肪が薄く肋骨が浮き出ているような方はバッグの形状が外見上ややわかりやすいというデメリットもあります。
まとめると、
豊胸術 において、多少胸が硬く触れても裸になった状態での胸の形を重要視する方、また痩せていて元々の胸の膨らみがほとんどない方は、
大胸筋下
見た目の形より揺れ動きや触った時の柔らかさを重要視する方は
乳腺下
が適していると考えます。
ただ、元々の胸の大きさ、痩せている、太っている、皮膚の張り具合、またどのくらいのサイズのバッグを入れるのか等によっても、触り心地、見た目の形状が変わってくるので一概に決めつけることもできませんが。
要は、 豊胸術 は、体型、元々の胸の大きさ、バッグの入れる場所、バッグのサイズ等により見え方、触り心地が変わってくるので、誰にでも同じサイズのバッグを同じ場所に入れるのではなく、個人個人の希望を聞きながらバッグを入れる場所、バッグの種類・大きさをよく相談し、決めることが非常に重要であると言うことです。
豆知識 - 豊胸用 バッグについて-
豊胸用 バッグ(以下バッグ)としては最近シリコンバッグ、中でもソフトコヒーシブシリコンを使用したバッグが主流です。
まず、シリコンバッグとはどんなものか。シリコンバッグはシリコンの樹脂でできた膜(シリコン膜)とその中に入っているジェル状のシリコンジェルからなっています。お饅頭の「かわ」と「あんこ」みたいなものです。「かわ」がシリコン膜にあたり、「あんこ」がシリコンジェルにあたります。
コヒーシブシリコンとは中身が昔のドロドロの液状のシリコンとはちがい、もしバッグが破損しても中のシリコンが流れ出さず一塊として取り出すことのできる塊状(柔らかいわらび餅のイメージ)のシリコンジェルからなっているバッグのことをいいます。ソフトコヒーシブシリコンとは、その中でも特に軟らかいタイプのものを指します。
また、バッグの表面(シリコン膜)には、ツルツルしたタイプのもの(スムースタイプ)、ザラザラしたタイプのもの(テクスチャードタイプ)、そしてその中間的な(表面が微細な顆粒状でツルツルとザラザラの中間)マイクロテクスチャードタイプの3種類があり、各々特徴が違い、乳房の動き方、触り心地に差がでてきます。
相談の上、貴女の目的にあったバッグを提案させて頂いております。迷っておられる方は、一度来院して、 豊胸術 やバッグについての話を聞き、実際バッグを手に取り触ってみれば、より自分の中で具体化したものが見えてくるのではないでしょうか。