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院長コラム一覧
2017.01.11カテゴリー : 院長の独り言
今日、Yahoo ニュースに「 整形 のネガティブイメージに変化 整形 自体が アイデンティティ に?」という記事が掲載されていました。
芸能人で美容 整形 をカミングアウトし、 アイデンティティ として自分のウリ、個性にしようという内容のものでした。
興味がある方は、ご一読下さい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170110-00000339-oric-ent
美容 整形 に関するニュースと言えば、今まで美容 整形 をマイナスイメージにみせる報道ばかりでしたが、美容医療の現在おかれている状況をそのまま報道して頂けるのは美容業界としては有難いことだと思います。
ただ、「美容 整形 =見た目の変化、見た目をきれいに」という単なる容貌の変化を アイデンティティ とするというだけでなく、もう少し入り込んだ心の中に目をつけた報道もして頂きたいものです。
誰も痛い思いをしたくないのが普通です。
見た目が、誰がどう変わった、どうなった、というような報道よりも、痛い思いをしてまで手術を受けたいという思いに至った経緯、その壁を乗り越えて、美容外科の門をたたく思い、そこを大事にして頂きたいものです。
2016.10.15カテゴリー : 輪郭・小顔
エラ が張った顔を正面から見ると顔が四角形に見えます。

エラ 削り とは、四角く張って見える顔を逆三角形のすっきりとしたフェイスラインにする手術です。顔が四角形に見える原因の下顎角( エラ )を口腔内より削ります。
よく患者さんに「 エラ 削り の腫れ、すごいんでしょ!?」「輪郭形成の腫れって、すごいんですよね!!?」と聞かれますが、意外と10-14日で腫れはすっと引きだしてきます(完全にむくみが取れるまでとなれば数ヶ月かかりますが)。
骨の手術と言えば、やはり皆さん大手術と言うイメージがあるようです。「ケガ→骨折→重症」と言う図式が頭の中をよぎるからでしょうか。
骨を削ったり、切ったりする エラ 削り は、凄い大手術で術後の腫れもすごいと思われがちですが、 エラ の骨さえ出してしまえば、そこには骨しかありません。細かい血管や神経をよける必要もありません。まぶたの細かい手術に比べると比較的ざっくりとした手術です。
術後は、もちろん腫れもあれば注意事項もありますが、テープやバンテージの固定、注意事項をしっかり守り、術後順調に回復すれば術後2週目位から社会復帰が可能となってきます。
エラ 削り に限らず、アゴ削り、頬骨削りも同様です。

エラ 削り の変化は、面影が変わると言うより今のイメージを残したまま痩せた雰囲気になると言う変化です。
(もちろん形的には張り出した エラ は無くなってますが)。


腫れが完全に引いてから社会復帰するのも一つですが、変化を周りに気付かれたくない方は、少し腫れ、むくみが残って エラ があるように見える術後10-14日の状態で社会復帰するのも一つです。
2016.01.29カテゴリー : 輪郭・小顔
顔が四角いのを気にされている方は、だいたいの場合、下顎角、いわゆる エラの骨 が張っています。
咬筋(奥歯を噛みしめると硬くなる筋肉)が発達している人はボックス注射をしても少しすっきりはしますが、やはり骨格をスッキリさせるのが一番効果的です。
通常見ることのない エラの骨 について少しご紹介します。
エラ削りの手術は口腔内から行います。

まずは正面から見たときにすっきり見えるために下顎骨(下あごの骨)の側面を削ります。(シェーマ図の赤斜線部分)
そして、エラの部分を島状に残し、最後に エラの骨 を骨切りします。(シェーマ図の赤で塗りつぶされている部分)
![エラ削りシェーマ図 [更新済み]](https://www.very.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2016/01/エラ削りシェーマ図1.jpg)
これが骨切り切除した エラの骨 です。
顔を正面から見たときのエラにあたる部分の エラの骨 と思って見てください。



エラの張り方、大きさにより、切除した エラの骨 の大きさは変わります。
今まで手術した何年か分の エラの骨 の山です。

「エラの手術なんてする人いるの?」と思われがちですが、
エラを気にして手術を受けに来られる方って意外とおられるものです。
2015.12.15カテゴリー : 院長の独り言 , 二重
まぶたの手術では、より 綺麗な傷あと を求めて、手術、縫合の際に、以前より手術用の拡大鏡を利用してきました。

拡大鏡を利用すると、切開部分の断面が詳細に見え、ずれることなく綺麗に縫うことができます。
最近、二重の切開の傷あとをより綺麗にするために、マイクロサージェリーによる縫合術も始めました。
マイクロサージェリーとは、あまり耳にしない言葉かもしれませんが、「顕微鏡下手術」の事をいいます。

実体顕微鏡で見ると、通常、拡大鏡で見ている術野の見え方とは世界が違います。
初め「まぶた全体」が見えていたのが、実体顕微鏡でズームしていくと視野一面「皮膚」だけになり、さらにアップしていくと「皮溝、皮丘」(いわゆる肌のキメ)が見え、、、眼瞼の皮膚を縫合するのに皮溝、皮丘が見えるくらいまでズームする必要はありませんが。
Google map で例えると、日本が映っているところから拡大していくと、近畿地方が見え、京都が見え、番地、家まで見えてくる!そんな感じです。
顕微鏡を使うと、まぶたの皮膚を縫合する場合も、寸分のズレもなく縫合できます。

まぶたの皮膚は、そこそこに縫えていると、それなりに綺麗に治ってくれるところです。拡大鏡を使って縫合するだけでも、一般的な目で見ると十分 綺麗な傷あと に見えます。そこをあえて顕微鏡を使って縫合しようというのは、これはもうオタク的なこだわりでしょうか。
より 綺麗な傷あと を求めたい方は、当院に来られた際、「マイクロサージェリーの縫合で!」もしくは「顕微鏡下縫合で!」と申し出て下さい。
2015.11.17カテゴリー : アゴ
アゴ プロテーゼ は、アゴのラインがシャープに、そしてフェイスラインがきれいに見えるようするために行います。
他院でされた手術も含めたくさんの患者さんを診ていると、アゴのプロテーゼが上や左右にずれて入っているのをたまに見かけます。
これは、手術時のプロテーゼを入れる位置が不適切だったのではなく、大半はプロテーゼを入れた後、位置が固定されるまでの間に徐々にずれていったのだと思います。
術後、しゃべったり、物を食べたりアゴを動かす動作によりプロテーゼに圧がかかり徐々に位置がずれていきます。
アゴ プロテーゼ はずれても、鼻ほどずれていることがわかりにくく、見た目上、問題にならないことが多く、中には手術を受けた本人も気付いていないこともあります。
しかし、 アゴ プロテーゼ がずれないにこしたことはありません。
そこで、私が行っているずれないための工夫を二つ紹介します。
一つは、 アゴ プロテーゼ を入れる骨面をなだらかにする事です。
プロテーゼをアゴの骨の真上に入れるわけですが、アゴの先端中央は少しだけ骨が凸になっています。
この部分をそのままにしておくと アゴ プロテーゼ が右か左にずれやすくなってしまいます。
そこで、 アゴ プロテーゼ の安定がよく、フィットするように、この部分を少しだけ削ってなだらかにしています。

もう一つは、 アゴ プロテーゼ の位置が固定されるまでの間、 アゴ プロテーゼ を外から糸で固定をしています。


手術をした直後から固定もなくアゴを動かせばプロテーゼは頭側(上方)にずれ上がってきます。位置がある程度固定されるまでの間(7-10日間)、アゴを動かさないようにすればプロテーゼはずれませんが、現実問題として飲まず食わず、しゃべらず7-10日間を過ごすことは不可能です。
そこで一般的には、 アゴ プロテーゼ のずれを予防するためにテープ固定を行います。
しかしテープ固定だけでは固定力が弱く上方へずれ上がり、もともとのアゴの下端とプロテーゼの下端が二つに分かれて触れていることをたまにみかけます。
そこでよりずれ上がりを防止するために写真のように アゴ プロテーゼ を皮膚側から糸で1週間固定をしています。

これが、 アゴ プロテーゼ が上下左右にずれないようにしている当院でのひと工夫です。