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院長コラム一覧
2015.10.02カテゴリー : バスト
豊胸術 傷あと 、、、他人に気付かれないかどうか皆さん気にされるところです。
豊胸術をシリコンバッグを用いて行う場合、どこかを切開しなくてはバッグが入りません。
切開すると場所としては、乳房下溝切開(胸の膨らみの一番下に沿っての切開)、乳輪周囲切開(名前の通り乳輪に沿った切開)、腋窩切開(ワキのしわの沿った切開)の3種類があります。
切開する部位にはそれぞれの特徴があります。
乳房下溝切開や乳輪周囲切開は服や水着を着ていれば傷はわかりませんが、裸になると傷あとが見えてしまいます。
腋窩切開はワキを上げると傷あとが見えますが、胸の周囲には一切傷あとが残りません。
それぞれ、一長一短です。
きれいに縫合できる技術が有ればどこを切開してもさほど目立つ傷あとにはなりませんが、その中でもワキを切開するのが一番傷あとが目立たないように思います。
ワキの傷あとは2-3年たってくると、手術したご本人もどこに傷あとがあるのかわからないくらいにきれいに治っている方もおられます。
というようなことで、私は豊胸術の際、ワキの切開からアプローチしている事がほとんどです。
ただ、ワキからのアプローチが術野(手術をする目的の場所)から一番遠いので、ワキからは手術に際し細かい操作をしにくいという事が言えます。
なので、豊胸術後の修正手術などで細かい操作が必要とされる場合には、乳房下溝の切開から手術を行っていることもあります。
2015.09.07カテゴリー : 二重
二重 小切開法 は、キズが短くてすむ上に切開するのだから取れないんだろうと言うことで 二重 小切開法 を希望される方がたまにおられます。
二重の切開法には、部分切開法(小切開法、中切開法)と全切開法の二つがあります。
部分切開法(小切開法、中切開法)は二重のライン全体の1/3もしくは2/3位を部分的に切開する方法です。
それに対して全切開は名前の通り二重のラインを全体的に切開して二重を作成します。
二重 切開法 の基本的な考え方として、 二重 小切開法 , 中切開法 , 全切開法 いずれの場合も二重のラインを切開し一種の傷跡として二重を癖付けするというものなので、取れない二重をつくることが目的になってきます。
例えば、包丁で手を切って縫ったとしましょう。
その傷跡が1年後にパックリ開くことがないように、二重も切開すると消えることのない一生ものの二重を作ることができます。
ここまで読むと、少しだけ切ってとれない二重ができるなら、 二重 小切開法 がいいのではと思う方が多いのではないでしょうか。
確かに 二重 小切開法 は短い切開の傷跡でしっかりしたラインを入れることができるのでよい方法と言えばよい方法なのですが、「二重が自然に見えるように」と言うとまた話は別になってきます。
二重 小切開法 は、瞼がすっきりしていて奥二重を作成する場合にはよいのですが、瞼が腫れぼったい方や幅の広い二重を希望する場合にはあまり向いていません。
そういう場合に 二重 小切開法 で二重を作成すると、まばたきをする時や伏し目がちの時に切開した部分だけが食い込み、瞼の一部が凹んだように見えます。
ラインのでき方もまぶたを開け出すと小切開した部分だけがまず二重として入り込みだしワンテンポ遅れて全体のラインが入ってきます。手術を受けられたら本人はまぶたを開ける瞬間をあまりみる機会がないので、気にならない?気付かない?場合が多いのですが。。。
そして目をつむった状態では、 二重 小切開法 を受けられた方に、睫毛と二重の間の組織がそぎ取られたように凹の状態になっている事をよく見かけます。
さらに、切開という名前が付いていますが 小切開法 の場合は、二重のラインに余りにも負担が大きいと二重がはずれて消えてしまうことがあります。
なので、 二重 小切開法 は症例を選んでする場合には良い方法と思いますが、全てのまぶたに対して、少ないキズ跡で取れない二重ができるというわけではありません。
では、二重が一番ナチュラルに見えるのはどの方法でしょうか?
意外にも全切開法です。あくまでも自分の手術成績の評価ですが。。。
(全切開法の手術自体の自然に見えるための工夫は以前のコラム(2015.7.2)に書きましたのでそちらをご参考にしてください)
二重 小切開法 , 中切開法 , 全切開法の中でどれが一番自然に見えやすいかという比較をした場合、全切開法では、二重の癖を一部だけ付けるのではなく、二重のラインを全体に固定し癖付けするので、構造が元々の生まれつきの二重の構造に一番近くなります。
構造が一番近いと言うことは、つまり、目を開けたり閉じたりする動作の中で一番自然に見えやすいと言えます。
そのような理由で、当院では 二重 切開法 の中では全切開をしている数が圧倒的に多い現状です。
しかし、奥二重の時に小切開法、普通の幅の二重の時に中切開法を選択することももちろんあります。
要は、キズが短いとか腫れが少ないとか聞こえがよい事だけに左右されるのではなく、手術の特徴と自分の目的が合っているものを選ぶことが大切と考えます。
2015.08.26カテゴリー : 輪郭・小顔
エラ ボトックス ( 咬筋 ボトックス ) 注射について詳しくその痩せる機序を説明します。
これはエラが張って顔が四角く見えている方に朗報です。
注射だけでエラの張りが軽減しスッキリ見えるのですから。
今まで、エラと言えば、手術でエラの骨削りと思われがちでしたが、咬筋という物を噛むときに使う筋肉が発達してエラが張っているように見えている方は、 エラ ボトックス 注射( 咬筋 ボトックス 注射 )でスッキリ小顔に見せることができます。
ボトックス 注入というものは、ボツリヌス菌毒素A型というものを注射する処置です。
毒素の注入!?と聞けば怖い感じがするかもしれませんが、毒性は取り除き、その効果だけを残しています。
効果とはどんなものでしょうか?
神経筋接合部のアセチルコリン受容体に働きかけ、神経伝達機能をブロックします。
簡単に言うと、
筋肉や汗腺などの各器官に脳から神経を通して指令がきますが、各器官(筋や汗腺など)の手前でボトックスが通行止めをして、指令が先に行かないようにします。
つまり、頭からは指令がでていても、ボトックスを注射している部分は、その指令を受けとっていないので、反応しません。
反応していないということは、本来表情筋が収縮して皮膚がよれてシワになるところがシワにならない、汗のでるところが汗がでない、という感じになります。
これだけ読むと、顔の表情が無くなったり、全く汗がでなくなったりと思われるかもしれませんが、全ての筋肉や汗腺の機能が止まるわけではないので、表情が全く無くなったり、全く汗をかかなくなったりと言うわけではありません。ただ表情に関しては、表情を作りにくく感じたり、元々表情の少ない方は表情が無いように見えたりすることはあります。
そろそろ本題に。
シワ取り注射でなぜエラが目立たなくなるのか?
もちろんエラの骨がなくなるわけではありません。エラ骨の上には咬筋という筋肉が引っ付いています。
奥歯を噛みしめるとエラの部分で硬くなる筋肉がありますが、それが咬筋です。
この咬筋にボトックスを注射すると筋肉の張りが目立たなくなり、奥歯を噛みしめても、咬筋が硬くならず「力こぶ」ができなくなります。
咬筋の張りが目立たなくなることでエラの張りも目立たなくなると言うのが一つ目の効果です。
そして二つ目の効果は、その状態を3-6ヶ月維持することで使わない筋肉、つまり咬筋が痩せてきて、すっきりと見えるようになってくるという効果です。
この即時的な効果と遅発的な効果の二つがエラの部分をすっきり見えるようにしてくれます。
日常生活に一切影響ない施術の中では、非常に効果の期待できるものです。
ただし、咬筋あまり張っていない方には適応が無いのであしからず。
2015.07.14カテゴリー : でべそ
臍形成( でべそ の手術)についてのコラムです。
おへそは産まれるときに、へその緒が乾燥、脱落したあとの部分にあたります。
つまり、おへそは一種の傷跡です。
このモニターさんはヘソピアスが開いているので、その部分は でべそ とは関係がありません。
おへそはもともと、へその緒が脱落して治る際、皮膚がクシャクシャっとがひっ付いて治っている部分です。
つまり、 でべそ の手術の際、元々、キズ跡である部分を、キズが目立たないようにと綺麗に縫いすぎてしまうと、お鍋の底みたいなツルンとしたおへそになってしまいます。
ツルンとしたお鍋の底ようなおへそは穴が空いたように見えて不自然です。
なので、臍突出( でべそ )の突出部分を切除した後は、
でべその切除部分
皮膚を縫う際、あえてずらして縫ったり、少しよれるように縫ったりします。
ずれたり、よれたり、少し下手に縫う方がおへそらしく見えます。
あとは、できるだけ縦長に見えるように縫いあげていくとより綺麗なおへそに見えます。
2015.07.06カテゴリー : 鼻
鼻翼縮小術 には、外側(小鼻の基部)より切除する方法と内側(鼻内)より切除する方法があります。
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 ) を外側よりした場合、 キズ跡 が目立つとよく言われます。
他院でされた方ですが、確かに体質や切り方、縫い方の差で目立つキズになっている方も見かけます。
ちなみに、下の写真で キズ跡 がどこにあるかわかりますでしょうか?
鼻翼縮小術 術後3ヵ月
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 )の術後3ヵ月目の写真ですが、 キズ跡 がほとんどわからないと言っても過言ではないと思います。
目立つ キズ跡 、目立たない キズ跡 、何がちがうのか、目立たない キズ跡 にするためには何がポイントか?
それは、切開の仕方、組織の取り方などももちろん重要なのですが、一番のポイントは切開する位置と考えます。
単純に考えると、 小鼻 と頬の境目( 小鼻 の付け根)を切ると一番 キズ跡 が目立ちにくく思われがちですが、そこに落とし穴があります。
小鼻 の一番付け根の部分を切開して、張っている 小鼻 を切除したとしましょう。
小鼻 の皮膚と頬の皮膚が交わる角度は直角に近い状態です。そうすると、縫うときに横方向の頬の皮膚と縦方向の 小鼻 の皮膚を縫い合わせないといけません。直角に交わる皮膚をずれることなく縫い合わせるのは至難の技です。同じ方向に並ぶ皮膚を縫い合わせる方が何倍も簡単です。
写真でみると切開の位置は 小鼻 の付け根を切っているように見えますが、実はほんの少し付け根より 小鼻 よりにずらして切開しています。これがポイントです!!
そうすることで張った 小鼻 を切除した後、縫い寄せるとき同じ方向の皮膚同士を縫えるので綺麗に縫える技術さえあれば、写真のように時間がたてばほぼわからないと言えるくらいの キズ跡 になります。
もう一人のモニターさんの経過です。
小鼻 の付け根の際ギリギリを切開すると縫い合わせる時、接着面が少なく、キズが治った後も 小鼻 の付け根が裂けたように見えたり、 キズ跡 が凹んだようになり目立つ キズ跡 になります。
この キズ跡 の修正がこれまた、なかなか困難です。
鼻翼縮小術 ( 小鼻縮小術 )は最初が肝心です。こういう事を考えて手術すると 小鼻 の キズ跡 はさほど目立つものではないと考えています。