- HOME
> 院長コラム
院長コラム一覧
2015.07.02カテゴリー : 二重
私が行っている 二重 切開法 のこだわりポイントを紹介します。
傷跡を綺麗に見せるには、まず皮膚を切開する際、決めたラインを0.1mmくるわず綺麗に切ることがポイントです。
切り口がガタガタになっていたり、何度も切っていたりすると、その分、傷の治りが悪く目立つ傷跡になります。眼瞼の皮膚は薄く非常にやわらかいので、寸分の狂い無くキレイに切るのにはちょっとした熟練が必要です。
次に、余分な脂肪はしっかりと取りますが、
他の組織は、二重にするために切除しなければならない最小限の切除にとどめます。
もともと一重の方や奥二重の方は、まぶた全体が厚ぼったいことが多く、そのようなケースでまつ毛から二重のラインまでの間を、元々の二重の人と同じような厚さにすっきり組織を取ってしまうとどうなるでしょうか?
目をつむると、睫毛から二重までの間がえぐれて窪んだように見え、二重のラインを境に段差があるようになってしまいます。
これが、いわゆる「いかにも切開した二重」、と言われる由縁です。
目をつむってもできるだけ自然に見えるようにするには、やはり閉眼時、まぶたはできるだけ平らでないといけません。
なので、私は組織の切除を必要最小限にとどめています。
写真で眼瞼を下に引っ張っているところに赤く見えているのが眼輪筋という筋肉です。
これを切除すればするほどボコッと窪みます。なので、当院では眼輪筋はほぼ切除しません。
だた、眼輪筋を厚く残すと切開法で二重を作成しても、二重が取れることがあります。
そこで、眼輪筋を残しながらも取れない二重を作るために、ひと工夫、ふた工夫をこらしています。
縫合も、細い小さい針を持てる専用の手術器械を用い縫合します。写真で見てもわかるように糸はまつ毛より細いものを用います。
そして、目をつぶっている状態で、上から見ても下から見ても、まぶたが凹まず平らなのが分かって頂けると思います。
一度この部分の眼輪筋をしっかり切除されてしまうとなかなか凹みを目立たなくすることは困難です。
初回手術がいかに重要かということがわかると思います。
2015.06.18カテゴリー : 医療痩身・脂肪吸引
痩せると体重が減る。
これは、誰もが実感し、体重計に乗れば目でも確認できることです。
なので、ダイエットした時の簡単な指標として、体重がよく用いられます。
脂肪吸引 の場合はどうでしょうか。
脂肪吸引 を希望される患者さんによく「体重はどのくらい減りますか?」と質問されます。
脂肪吸引 でも物理的に脂肪を除去するので、除去した脂肪分の体重は確かに軽くなります。
しかし、 脂肪吸引 は部分的に余分な脂肪を除去するだけなので、体重減少というよりは、見た目の形態の方が大きく変化します。
言葉で言うと脂肪 吸引 は「ダイエット」と言うより「人間彫刻」みたいなものでしょうか。
脂肪吸引 前後の形態の変化と体重の変化を見てみましょう。
脂肪の比重は約0.9なので、体重変化をみると
1.8リッターの脂肪で重さ1.62kg、
1.2リッターの脂肪で1.08kg、
1.6リッターの脂肪で1.44kg
になります。
写真で見ると見た目ではかなり細くなっているように見えても、体重変化でいうと1~1.5kgくらいと見た目ほど体重は減りません。
ダイエットと脂肪吸引 は、「痩せる」という目的は同じでも、ダイエットは全身痩せを目的にするのに対し、 脂肪吸引 は部分痩せを目的にします。
脂肪吸引 のいいところは、ダイエットしてもなかなか痩せない部分をピンポイントに痩せさせることができることです。
そして、その部分は脂肪細胞の数が少なくなっているのでリバウンドもなく、太りにくくすることができるというメリットがあります。
ダイエットして、ここはこれ以上痩せたくないが、この部分だけはもう少し痩せたい(胸はこれ以上小さくなってほしくないが、フェイスラインをすっきりさせたい、太ももをもう少
し細くしたい等)というような方に 脂肪吸引 は最適です。
また、太るとこの部分が太ると分かっている方は、その部分の 脂肪吸引 をしておくことで太っても今までのような太り方はしません。
脂肪吸引 と聞くと非常に恐い手術と連想する方が多いようですが、正しく知識のもとに行うと、ダイエットではかなえることが出来ないことをかなえてくれる非常に有用な手段ではあります。
2015.04.26カテゴリー : 院長の独り言
「最新が最良」。。。
これはドイツのある車メーカーのキャッチフレーズとしてよく使われる言葉です。
美容医療においても、これがあてはまるのでしょうか?
シミのレーザー治療やレーザー脱毛、ボトックスによるシワ治療、画期的で今も定番の治療として根付いている治療法も多々ありますが、一時期話題になるも1~2年で消え去ってしまうような治療法、機器も山ほどあります。
なぜ消え去ってしまうのでしょうか?
話題ほどの効果、料金に見合う効果がないからです。
機械メーカーからすれば、新しい機械を作っていかないと商売にならないわけですから、新しい機械を開発します。新しい機械ができれば売らないといけないので、美容クリニックにセールスに来ます。
もちろん、中には画期的なものも存在しますが、全てが素晴らしく、セールス通りの効果が出るとはかぎりません。
レーザー機器など1台1千万円前後するので、機器代、メンテナンス料、その他経費を考え、施術料を計算すると、それなりの料金になってしまいます。
クリニック側は高いお金を払って機器を買ったはいいが思ったほどの効果が出ない、患者さん側からすれば高い施術料を払ったのに宣伝で話題になっているような効果を感じない。
もしそんなことになればどちらにとってもいい事なしで、WIN&WINの関係は崩れてしまいます。
出来るだけこの様なことは避けたいものです。
私のクリニックでも買ったはいいが使ってみると効果がイマイチで患者さんに勧める気にもなれず奥に眠ったままという機器もいくらかあります。
しかし、新しいものが良くないというわけでは決してありません。
技術開発、新しい発想がなければ、医療は進歩していきませんから、どんどん新しいものが出てきてもらわないと困ります。
保守的になり過ぎるとだめですが、何でもかんでも新しいものにすぐ飛びつくのも考えものです。良い物を吟味する目を持つことも必要ではないかと思います。
新しい施術というものは、今までにない画期的な効果をもたらすことも期待できる反面、実績がないため「お試し」という一面も持っています。
カラダは買い換えることのできない一生ものの身体です。
良し悪しをしっかり理解した上で、より良くなれる治療を選んで受けるのがよいのでは、と私は考えています。
2015.04.26カテゴリー : 院長の独り言
先日、あるテレビで面白いことを言ってました。
体と心の動きは連動していると言うものでした。
気分のいいときは胸を張って歩くし、落ち込んでいるときはしょんぼりととなってしまいます。
(これは、誰でもが思うあたりまえのこと。)
その証拠に、スキップしながら
暗いこと考えるのも難しいし、
下を向き、猫背の状態で
明るく楽しいことを考えるのも難しい。
ん~確かに!
単純なことですが、思わず納得してしまいました。
自分の感情に浸りたい時、また浸りたい人は、その感情を味わえばいいでしょうが、できるだけ嫌なことを早く忘れたい、落ち込んだ暗い気分を早く解消したい時は、まずはスポーツやジョギングなどで体を前向きに動かしていき、積極的に自分で心をコントロールしていくことが解決への第一歩とも言えるのではないでしょうか。
私の場合は、空手です。
「ストレス発散のために○○をしている。」という話は日常よく耳にしますが、実はこれもメンタルヘルスケアとして非常に重要なことであるように思います。
心の病の予防です。
落ち込んだ気分のコントロールも、これの延長線上のものではないでしょうか。
落ち込んでいる時に、前向きな事を考えるのはなかなか大変な事ですが、前向きな行動をとり、それに夢中になっていられると、嫌な事を一瞬でも忘れさせてくれ、気分が上向きにならなくても下降を食い止めてはくれるはずです。
どんなときでも、人生をスキップしながら過ごす事を忘れないように心掛けていきたいものです。
2015.04.26カテゴリー : 二重
当院こだわりの 二重 埋没法 の話です。
通常の 二重 埋没法 は、皮膚側から結膜側に糸を一端貫通させてから結紮し固定します。
なので、初めは結膜側に1mm~5mm(ひどいものでは1cmほど)糸が露出している状態になっています。そんなことを聞くと、心配になるかもしれませんが、大半は結膜内に埋もれ込み、糸が隠れてしまいます。
しかし、他院で施術した 二重 埋没法 がとれてしまって当院を受診されてくる方をたくさん診ていると、結膜に糸が埋まらず露出したままの方をいくらかの割合で見かけます。
ゴミが入ったような異物感を時に感じるという方もおられれば、全く無症状の方もおられます。
結膜側(まぶたの裏側)に糸が露出していると何が悪いのでしょうか?
まばたきする度に、露出した糸が角膜(黒目の表面)とこすれるために、角膜に傷が付き、視力低下や角膜炎の原因になりかねません。
目は一生、物を見ていくための非常に大切な器官です。もし原因が何であるにしろ目が見えにくくなればどれだけ不自由でしょうか。自分のライフワークである二重の手術がその一因になる可能性があるとすれば非常に残念なことです。
自分がもし手術を受けるとすれば、目にキズをつけることのないように、結膜に糸がでない方法があるならその方法で手術してもらいたいものです。
そういう発想から、当院では、 二重 埋没法 は、結膜を越えて裏側に糸がでないように工夫して、糸を通しています。
細かいことは、説明しても解りにくいのと、企業秘密?(^^)なので触れませんが、結膜側に糸が出ないように、かつ、しっかり固定できるように糸を通すには、なかなかの工夫が要ります。
そして、やってみると作業的にもひと苦労で技術的に熟練を要します。
手間ひまかかりますが、それでも結膜に糸が出ないというメリットは大きいと考え、結膜に糸が出ないことにこだわって、 二重 埋没法 の手術を日夜しています。