シミ ：レーザー治療

肌のターンオーバーの中で外に排出されずに肌の中に残ったメラニン色素が シミ の原因になっています。
シミ にもいろいろ種類があり、大きく分けると
① 肌の浅いところにメラニン色素が溜まった シミ （日焼けによるシミ、老人斑、そばかす等）
② 肌の深いところにメラニン色素が溜まった シミ （太田母斑様色素斑）
③ 肝斑（左右対称性にできる帯状地図状の シミ ）
など分けることができます。

肝斑以外はレーザー治療の適応があり、当院ではピコレーザーを使用しております。
肝斑においては、当院では美白剤の外用、内服、ピコトーニング、スキンホワイトニングのような施術のコンビネーションで治療を行っております。

シミ のレーザー治療として、従来はQスイッチレーザーが主流でしたが、現在はピークパワーがより高くメラニン色素の破壊力の強いピコレーザーが主流となりつつあります。
Qスイッチレーザーは「メラニン色素の破壊」、ピコレーザーは「メラニン色素の粉砕」と例えられ、ピコレーザーはメラニン色素を壊すだけでなく、粉々に粉砕して体外に排出されやすくするため、より効果的に シミ 除去できる最新シミ治療とされています。

しかし、そのようなピコレーザーを使用しても、 シミ の形状、深さにより、取れにくい シミ 、取れやすい シミ 、１−２回で取れる シミ 、４−５回かかる シミ 、色々な シミ があります。
大まかな目安としては、円形から楕円形の境界がはっきりした シミ は取れやすく、不整形の境界不明瞭な シミ は取れにくい傾向にあります。また、深い シミ は回数かかかる傾向にあります。
診察時に拡大鏡もしくはダーマスコープを使用し診断を行います。

ピコレーザー照射後は、7-10日ほどで、 シミ 、そばかすの部分が、かさぶたとなって剥がれ落ちます。新しい肌がきれいなピンク色をしている場合は１回で取れています。かさぶたが取れてもピンク色の中に茶色味が混ざっていると、１回で取れきれていない深い シミ が残っていることになります。かさぶたが取れる瞬間が楽しみの瞬間でもあり、分かれ道の瞬間でもあります。１回で取れきれていない シミ がまだ気になる濃さの場合は、数ヶ月して２回目の照射となります。
かさぶたが取れるまでは肌色のテープを貼りますが、かさぶたが取れた後は、通常とおりの化粧が可能です。
新しいピンク色の肌は１−２ヶ月で普通の肌色に近づいていきます。経過の中で肌質、 シミ の種類によりPIHと言われるレーザー後色素沈着（一時的な色素沈着）が出現することもあり、消失していくまで３−８ヶ月の時間を要することがあります。

ピコレーザー治療は照射後テープを貼らないといけませんが、ピークパワーが高く効率よく シミ やそばかすを取る事ができるのが特徴です。
テープを貼らなくてもよい シミ 専用光治療も行っております。レーザー治療より少し効果が劣るため、取れるまで回数がかかる場合があるものの、テープを貼ることなく日常生活にできるだけ影響なく シミ 、そばかすが取ることができるのが特徴です。（詳しくは シミ 光治療の項を参照ください）

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  一般的な老人斑

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  雀卵斑

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  ピコレーザー照射風景

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  キャンデラ社のピコレーザー《  PicoWay  》

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  ピコレーザーの照射時間１兆分の１秒の瞬間

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  ダーマスコピー画像